高塚新田「高松園」で梨狩り体験! 旬の梨をたっぷり味わおう!

シャキッとした食感に、みずみずしくて甘ーい梨は、松戸の名産品!暑い夏に、冷やして食べる梨は、最高においしいですよね。

梨がとれる時期は、毎年おおむね8月から10月初旬までの約2ヶ月。この短い時期を逃さないよう、梨狩りのできる農園や、おいしい梨を買える直売所を探している人もいるのではないでしょうか?

今回は、高塚新田の観光梨園「高松園」にお邪魔しました。

高松園のご主人・石橋さんにお聞きした「おいしい梨ができるまでの裏話」とともに、梨狩りや直売所での様子をレポートします!

看板とのぼりを目印に、高松園の敷地内へ

高松園は、松戸駅(JR・新京成線)または東松戸駅(JR・成田スカイアクセス)から新京成バスに乗り、「梨香台団地」のバス停で降りると徒歩約1分の場所にあります。

梨狩りでたくさん梨を収穫する予定の人や、直売所で袋いっぱいの梨を買って帰る予定の人は、重くなるので車での来園がおすすめです。敷地内は広く、駐車スペースも十分に用意されていますよ◎

お客さんとの会話が弾む、明るい直売所

高松園の石橋さんご一家は、こだわりの梨づくりと収穫、忙しい直売所の営業を、すべてご家族で切り盛りされています。ご主人と奥様、70歳を過ぎても現役のお父様とお母様が揃って、訪れるお客さんを明るく出迎えてくれます。

さらに、忙しい時期はご親族もお手伝いに来てくださるとのことで、この日もご主人の妹さんが一緒にお店に立たれていました。

写真左からお母様、お父様、ご主人、奥様

高松園は、創業半世紀以上の歴史を刻む梨農家さんです。梨づくりでは50年以上の歩みを重ねる同園ですが、それ以前はナスやトマト、大根などの野菜を育てる農家さんだったそうです。

梨を作り始めたきっかけは、1952年(昭和27年)、高松園の2代目であるお父様が誕生したことでした。待ち望んでいた跡継ぎ息子の誕生を喜んだ初代(3代目のご主人から見た祖父)が、記念に梨の木を植えたことが、現在の広大な梨畑の原点となりました。
その1本の苗木から始まった梨づくりは、時代を超えて大切に受け継がれ、今では400本もの立派な梨の木から、たくさんの実が収穫されています。
2代目のお父様は、先代から受け継いだ畑で梨の品種ごとに試行錯誤を繰り返しながら、より大きく、よりおいしい梨づくりを追求してきました。3代目のご主人もそのこだわりをお父様から学び、受け継ぎながら、新たにホームページやInstagramでの発信をスタートさせました。

引用:高松園Instagram

高松園は、大通りから一歩中に入った場所にあります。そのため、通り沿いのお店と比べると、やはりお客様から見つけてもらいづらいところが、かつての悩みの種だったのだそうです。
そこで3代目のご主人が始めたのが、ホームページやInstagramでの情報発信です。今では先代からの常連さんに加え、ネットを見て遠方からわざわざ足を運んでくれるファンも増えました。
こうして高松園は、今日も多くのお客様から愛され続けています!

予約なしでもOK!広い畑を歩き回り、梨狩りを楽しもう!

※梨狩りは「梨のもぎとり」とも呼ばれています。

高松園では、予約なしでも梨狩りができるので、思い立った時に立ち寄りやすいのがうれしいところ。体調も天気もバッチリの日におでかけしましょう!

今回は、ちょうど取材中に元気なご兄妹を連れたお母さんが梨狩りにやってきたので、ご一緒させていただきました!こちらのご家族は、毎年梨狩りを楽しみに高松園を訪れるのだそうです。

畑には、小さいお子さんでも梨の実に手が届くよう、踏み台を用意してくれています。力持ちのお兄ちゃんが、慣れた手つきで自分の使う踏み台を運んでいました!

ところで、くだもの畑では、果実に袋がかけられている光景をよく見かけますよね。梨も同様に、傷や病気を防ぐため、品種によっては袋をかけて育てるそうです。

この日、たくさん実をつけていた「幸水(こうすい)」も、一般的には袋がけをすることが多い品種。しかし、高松園ではあえて幸水に袋をかけていません。

その理由は、梨を直接日光に当てたほうが糖度が高まり、より甘い実に育つからだそうです。傷や病気を防ぐ方法よりも、おいしさを優先した梨づくりへのこだわりが伝わってきました。

梨狩りの流れ

高松園での梨狩りの流れは、こんな感じです!

1.まずは、直売所にて「梨狩りをしたいです!」と元気に声をかけましょう。
2.とった梨を入れる袋を受け取り、石橋さんのあとに続いて梨畑へGO!
3.食べごろの梨がたくさん実っている木の場所に案内してもらいます。
4.梨のもぎとり方を教えてもらったら、いよいよ梨狩り開始です!
5.満足いくまで収穫を楽しんだら、とった分の梨の重さを量ってもらい、お会計となります。

※感染予防のため、コロナ禍以降は現地での梨の試食は中止しています。

料金は、1キロ850円。1キロの感覚としては、スーパーでよく見かける小ぶり〜中玉と呼ばれるサイズのものだと3個分くらいでしょうか。

ところが、高松園で育てられた梨はどれも立派で、私がとった梨も大きめだったので、量ってみると、3個で1.5キロほどありました!

※掲載している料金は、2026年8月時点の情報です。最新の情報は、高松園ホームページで確認するか、お店に直接お問い合わせください。

おいしい梨の選び方と上手な梨のもぎとり方

石橋さんに「おいしい梨を選ぶ方法」を教えていただいたところ、

  • 色が赤みがかっているものを選ぶ
  • 形は横に広いものを選ぶ
  • 梨のおしりの形がまるく、平たいものを選ぶ

など、いくつかのコツを教えていただきました。

ただし、今回教えてくださったコツは、伺った時期に収穫されていた「幸水(こうすい)」や「豊水(ほうすい)」という品種向けの内容です。梨の品種によっては少し縦長の形に育つものもあれば、熟しても赤くならないものもあります。

いろいろな品種を取り扱う直売所に梨を買いに行った際は、ぜひ、その時に出ている品種の特徴や選び方のコツなどを農家さんに聞いてみると面白いですよ^^

つぎに、上手な梨のもぎとり方を教えていただきました。

想像していた感じでは、グイっと引っ張ってとるのかと思っていましたが、もっとやさしく扱うのが正解でした。

梨は落とさないように両手で持ち、おしりを空に向けるようにして斜め上に持ち上げます。そうすると、芯の部分がポロっと簡単にとれるんです!下に引っ張るのではなく、上に持ち上げるのがポイントのようです。

そして、もいでいる途中で、あちこちにぶつけてしまうと、梨に傷がついたり穴が開いてしまったりするので、ていねいに気を付けながらとりましょう。

教えてもらった通りにやってみると、全然力を入れずに簡単にとることができました。自分で収穫できた瞬間は、「わぁ、とれたぁ!」とうれしくなりました。

訪れる時期によって異なる品種を楽しめる

高松園では、8月上旬から9月下旬にかけて、主に5種類の梨が収穫されます。

参考:高松園ホームページ・石橋さんへのインタビュー

幸水(こうすい)は、もともと実が小さめの品種で、大きく育てようとするとおしりの方が割れてしまう欠点があったのだそう。そこで石橋さんは、つぼみや花の段階での「間引き」を徹底し、養分をひとつの実に集中させることで、他の品種に負けない大玉作りに成功したのだそうです。

他の品種は、実がなってからの間引きでも十分大きな実が育つのですが、幸水だけはこうして花やつぼみの時点での細かな作業が必要。ひときわ手間のかかる品種ですが、甘さとみずみずしさが最高で、お客さんからは特に人気の梨です。

豊水(ほうすい)は、2代目が初めて自分で植えて、最初に実ったものを食べた時のおいしさに深く感動したという強い思い入れのある梨なのだそうです!甘さと酸味のバランスが最高で、実は私も豊水ファンの一人です。

かおりは、熟しても皮の色が青リンゴのような黄緑色の梨で、名前の通り、甘く爽やかな香りが強く漂います。とても大きく育つ品種で、特に大きいものだと「新生児の頭くらいあるな!」と驚いたことがあります。

そして、かおりは市場に出回ることが少ない品種なので、他県の友人に贈ると喜ばれます!

あきづきは、人気者のおいしい梨3種をかけ合わせて作られたハイブリッドの品種!3つの品種のいいとこ取りで、他の梨とはひと味違う芳醇な甘みを感じます。

新高(にいたか)は、梨の収穫リレーでアンカーに登場する品種。甘くてずっしり大きめ、歯ごたえある硬めの梨です。

新高は日持ちも良く人気の品種ですが、近年の猛暑により、収穫直前に葉や実が黒く日焼けしてしまう深刻な被害を受けています。そのため、ここ数年は新高を大量に廃棄せざるを得ない状況が続いており、梨狩りやお店に並ぶ期間も短くなっているそうです。

時期によってはレアな品種に出会えることも?!梨の直売品

直売所では、種類ごとに袋詰めされた梨が販売されています。標準価格は、1キロ760円で、サイズによって価格が上下することがあります。

箱詰めだと、標準価格で3キロ(2600円)、5キロ(3800円)、10キロ(7600円)のものが用意されています。こちらも、梨のサイズによって価格が上下することがあります。

お店に並ぶ梨の種類は、訪れる時期によって変わってきます。8月は幸水だったり、9月はあきづきだったり!時には、収穫量が少ないため、ネットでは掲載されていないレアな品種の梨に出会えることもあります!

ひとつだけご紹介すると、長十郎(ちょうじゅうろう)という梨があります。長十郎がお店に並ぶのは、8月下旬から9月初旬頃。

今では作る農家さんがほとんどいない珍しい品種ですが、高松園には少しだけ長十郎の木が残されています。昔ながらの甘くて歯ごたえのある梨で、直売所に置くと、知っている人がすぐに買っていき、売りきれてしまうという隠れた人気商品だそうです!

※掲載している料金は、2026年8月時点の情報です。最新の情報は、高松園ホームページで確認するか、お店に直接お問い合わせください。

贈り物に喜ばれること間違いなし!梨の地方発送

引用:高松園Instagram

高松園では、梨の地方発送も受け付けています。箱詰めで、3キロ(標準価格2600円)、5キロ(標準価格3800円)、10キロ(標準価格7600円)のものが用意されていて、こちらに別途送料がかかります。

高松園のご主人・石橋さんは、お客さんから

「ここの梨を食べたら、他のスーパーで売っている梨は食べられない」

「ここの梨が一番おいしいから毎年買いに来るのよ」

と言ってもらえることが本当にうれしいと教えてくださいました。

実は、私も取材後に他県に住む友人や家族へ梨の発送をお願いしました。翌日に友人からお礼の電話がかかってきて、「こっちのスーパーで売ってる梨とは比べ物にならないほどおいしかったよ」と感想を伝えてくれました。

これは、あくまで各地のスーパーに売っている梨がおいしくないということではなく、高松園からの直売品や直送された梨は、格別においしいということなのでしょう!

※梨のサイズによって、箱詰めの個数や価格は上下します。

楽なやり方を選ばない、本当においしい梨を作るための努力

石橋さんに、おいしい梨を作るための「こだわり」や「特に大切にしている作業」を教えてもらうと、まず教えてくださったのが、先代から受け継いだ肥料へのこだわりでした。高松園では、化学肥料を使わず、米ぬかや魚粉、蟹殻などを使った有機肥料をたっぷり使うのだそう。

肥料を施すタイミングは、年3回。梨の収穫を終えた木々が落葉の時期を迎える11月下旬に、落ちた葉と一緒に肥料を土にすき込みます。それから5月頃、受粉を終えて枝が伸びる時期に、必要な窒素分を補うための「追肥(ついひ)」を行います。

さらに、初めて聞いた「お礼肥(おれいごえ)」というステキな言葉。収穫を終えた梨の木をいたわり、葉をできるだけ長く保つことで、翌年のつぼみにより多くの栄養を蓄えるという大切な役割があるのだそうです。

「これが、暑い時期に本当に大変な作業でね……。やめちゃおうかな、という人も多いんですけど、うちの息子はやるんです。やった人はやっぱり、良い結果を残しますのでね。」

と、2代目のお父様が語られます。

幸水の収穫が終わりかけていた取材の前日にも、3代目のご主人がまさに「お礼肥」の作業をされていたとのこと。コストや労力などの負担がかかる面で、使う肥料や施す作業は農家さんによって異なる中、高松園では代々「楽をせず、品質にこだわる」誠実な梨づくりを続けてこられたのですね。

暑さに負けず、明るく心地よい雰囲気で迎えてくれる高松園

高松園の直売所には、お父様(2代目)が描かれたステキな絵が飾られていて、お店の一部が画廊のようです!新婚旅行で撮った奥様の写真や、お客さんとお孫さんたちと一緒に梨畑で撮影された写真を見ながら、ていねいに筆を重ねて描かれた作品です。

なかでも目に留まるのが、こちらの1枚。描かれているのは、毎年来てくださる常連さんとそのお孫さん、そして2代目ご夫妻のお孫さんたちなのだそうです。

「子どもの頃からうちに梨狩りに来てくれていた子たちが、結婚して今度は自分の子どもを連れてまた来てくれてね。」

「103歳まで長生きされたお客さんがいてね、亡くなる前の年まで来てくれてたな……そういえば昔よく、はんてん(=綿を詰めた昔ながらのあたたかい羽織もの)を縫って持ってきてくれたよね。」

と、お客さんとのあたたかいお話をたくさん聞かせてくださいました。

お店で迎えてくださる石橋さんご一家は、みなさんやさしくて、和やかな雰囲気がとても心地よく……私もつい長居してしまいました。

松戸は梨の名産地なので、梨の直売所があちこちにあります。梨狩りができる観光梨園も、高松園だけではありません。そんな中、高松園にリピーターが多いのは、

「またあのおいしい梨を食べたい」と思い出させる、確かな味に加え、
「また今年もあの農家さんに会いに行こう」と思わせる、石橋さんご一家の人柄の良さにも理由があるのかもしれません。

「梨狩りを体験してみたい!」「おすすめの梨の直売所を探している」という方は、ぜひ一度、高塚新田の「高松園」を訪れてみてください。

高松園
住所:千葉県松戸市高塚新田528
アクセス:JR武蔵野線・北総鉄道北総線 「東松戸駅」、JR武蔵野線・新京成線「松戸駅」 からバス「梨香台団地」バス停から徒歩1分
TEL: 047-392-9131
営業時間:9:00-17:00
※売り切れ次第終了、8月中旬~10月上旬までの営業(梨狩りは8月下旬頃から)
定休日:期間中は無休
駐車場:あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。

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