流山市の一茶双樹記念館でほっと一息お抹茶体験「お抹茶を楽しむ会」

流山市にある「一茶双樹記念館」。
ここでは、月に1度、予約制の「お抹茶を楽しむ会(呈茶)」、が行われています。流山市茶道親和会の方々が点てたお抹茶をいただけるお茶会です。

数年前こちらを訪問し、庭園でお抹茶と和菓子をいただいたことがありました。あの落ち着いた雰囲気をまた味わいたいと思いと、今回は「お抹茶を楽しむ会(呈茶)」に参加してみました。

前回は夫と二人でしたが、時がたち、我が家には娘(もうすぐ1歳)が誕生しました。
インターネットの告知案内には、「普段着OK、どなたでもお気軽にご参加できます。」と書いてありますが、赤ん坊を伴っての参加は可能か、電話で聞いてみました。
すると、「大丈夫ですよ、ぜひ参加してください」と了承いただけました。
というわけで、夫の運転する車で娘と一緒に一茶双樹記念館に向かいました。

小林一茶と流山市

一茶双樹記念館の「一茶」とは俳人・小林一茶の事です。彼は松尾芭蕉、与謝蕪村と並ぶ江戸時代を代表する俳人とされ、流山市を数多く訪れていました。訪問理由は、流山みりん事業創設者の一人とされる、五代目秋元三左衛門(俳号双樹)と親しかったからだそうです。

その痕跡を残すために秋元家のみりん資料の展示場と、茶会・句会等に利用できる一茶庵からなる構成で商家を再現したのが、一茶双樹記念館だそうです。
記念館の入館は無料ですが、今回はお茶会に参加なので、事前予約時に希望の時間帯を選び、当日は入口入ってすぐ、1階のみりん資料室の受付で参加費一人510円を払いました。

柔和な男性亭主と小さなお弟子さんのおもてなし茶会

資料が展示されている建物の隣の一茶庵という瓦葺きの建物へ向かい、入口で呼び出し用の鈴を鳴らすと、着物の女性が出迎えてくださりました。娘同伴ということも伝わっていたので、とても安心しました。

お茶室へ入ると、「どうぞどうぞ、掛け軸の前にお座り下さい」と優しく出迎えてくださったのは、着物姿の男性の亭主。娘を見ると、「よく来たね。お父さんお母さんがお茶飲んでる間は、面倒見ますよ」と言ってくださり、女性スタッフの方がしばらく娘を抱っこしてくれました。

今回は5人の参加でしたが、5人それぞれに違うお茶碗でお茶が点てられ、おいしそうな上生菓子と共に提供されました。小学生の女の子のお弟子さんが一生懸命、お運びを行ってくれたのも、ほほえましかったです。娘もあの子のように、礼儀正しく清楚に育ってほしいねと夫と話していました。

お茶を飲み終わるころには、亭主がお茶碗一つ一つの解説、掛け軸や使用したお道具についてもわかりやすくお話してくださり、とても教養が高まった気分になれたひと時でした。
途中、女性スタッフに抱っこされていた娘が泣き出してしまい、、夫と交代で抱っこしながらのお茶会でしたが、久しぶりに日常の喧騒を一時忘れられて、とても安らげる時間でした。

縁側でお庭を眺めるのもオススメ

一茶双樹記念館は、整備された庭園も見どころの一つです。縁側に腰かけてお庭を眺めるだけで日常から解放された気分になり、心が落ち着きます。

時間にして30分ほどのお茶会。
茶道の経験が皆無の夫は、終始私の動作を盗み見ていましたが、「また来たいね、仕事でたまった邪気や怨念が多少抜けて心安らいだ」と憑き物が取れてすっきりした雰囲気になっていました。
事前に赤ちゃん同伴も可能か連絡をすれば、参加できることもわかりましたので、また家族で参加してみたいお茶会でした。
みなさまも茶室での心休まるひと時、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか!

一茶双樹記念館(お抹茶を楽しむ会)
住所:千葉県流山市流山6-670-1
交通:流鉄流山線「平和台駅」より徒歩約8分
つくばエクスプレス「南流山駅」より徒歩約25分(バスあり)
連絡先:04-7150-5750
営業時間:9:00~17:00
お抹茶を楽しむ会は月に1度開催 10~15時(各席30分程度)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館)
駐車場:有 周辺道路は狭いので運転注意。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。

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