東松戸「松戸市青少年プラザ」が中高生の居場所として人気のワケ

JR武蔵野線・北総鉄道「東松戸駅」から徒歩約4分。東松戸複合施設「ひがまつテラス」の2階に、中高生世代が無料で利用できる施設「松戸市青少年プラザ」(以降、青少年プラザ)があります。

1階には、以前紹介した広々とした図書館「東松戸地域館」があり、館内のらせん階段を上がると、そのまま青少年プラザの入口へ。図書館と行き来しやすい導線も便利です。

中の様子がよく見えるオープンな入口

こちらが、松戸市青少年プラザの入口です。

明るくオープンな空間が奥の方まで見渡せます。

入口の左手には卓球台があり、「カコンカコン」とボールの行き交う楽しそうな音が聞こえてくることも。初めてでも入りやすい雰囲気を感じました。

大人には入れない、秘密基地のような場所

青少年プラザに利用登録ができるのは、中学生から22歳までの学生・若者だけの特権。大人が自由に利用できる施設ではありません。(小学生はフリースペースのみ利用可。)

まるで、子どもたちだけの秘密基地のような空間です。

館内では、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

  • テスト前に勉強に励む
  • バンドや楽器の練習を楽しむ
  • ダンスを練習する
  • おやつや飲み物を片手におしゃべりする
  • 学校に行けなかった日に、自分のペースで過ごす
  • 漫画を読んで、眠くなったらソファーでひと休み
  • ボードゲームやカードゲームで遊ぶ
  • 学校や家での悩みを職員さんに話す


……などなど。

音楽スタジオや学習室、多目的室など目的に合わせた部屋がそろい、思い思いの過ごし方ができるのも魅力です。

さらに青少年プラザには、「こんなことをやってみたい」という子どもたちの挑戦を応援してくれる環境があります。

学校でも家でもない、自分らしくいられるもう一つの居場所。
それが、毎日約140人もの子どもたちが訪れる理由なのかもしれません。

青少年プラザの館内ツアー

原則として大人は入れない場所なので、今回は特別に許可をいただき、館内を撮影させていただきました。

7月にお邪魔したので、七夕飾りがありました!

卓球台が2台。ここでトーナメント戦の卓球大会がおこなわれることも!

フリースペース

こちらは、入口を入ってすぐのフリースペースです。Wi-Fiが利用でき、カードゲームやボードゲーム、マンガ、タブレットなども揃っていて、自由に楽しめます。

小学生も利用できるスペースなので、休日や学校が早く終わる日は、小学生の姿も多く見られるそうです。

また、このエリアでは飲食もOKです。持参したお昼ごはんやおやつを食べながら過ごすことができます。

毎日、冷たいお水とお茶を用意してくれています。暑い夏にはとてもうれしいですね!
また、冷たい飲み物だけでなく、お湯も用意してくれているので、カップラーメンも食べられます◎
※小学生がお湯を使う場合は、職員さんに声をかけましょう。

冷蔵庫やキッチンスペースも利用可能です。

利用者の希望で、キッチンを使ってお料理やお菓子作りなどを楽しむイベントもおこなわれるそうです。

※利用方法は、職員さんに確認しましょう。

この日は、高校生がテスト勉強をしていたり、買ってきたカップラーメンやマックを食べたりしながら過ごしていました。

「よく、ソファーで寝ちゃう子もいますが、声をかけずにそっと寝かせておくんですよ。」

そんな職員さんの言葉からも、子どもたちが安心して過ごせるやさしい居場所だということが伝わってきました。

音楽スタジオ

バンドの活動や吹奏楽の個人練習にも利用できるお部屋です。

ドラムセットやギター、キーボード、ギターやベースのアンプなどが完備されています。
貸出用のパソコンで音楽編集もできます。

自宅では音を出せない子も、防音設備の整ったこのお部屋では思い切り練習ができますね。

利用枠は90分、中高生は事前予約可。大学生は毎朝Instagramで発信されている空き状況を確認のうえ、当日予約で利用できます。

多目的室

前面が鏡張りになっているお部屋です。

Bluetoothスピーカーが用意されています。好きな曲を持ってきて、ダンスや演劇の練習などに利用できます。

一人でダンスの練習をしている子もいれば、グループで振り付けを合わせる姿も。利用者同士が入れ替わるタイミングで自然と会話が生まれ、「一緒にフェスに出ない?」と意気投合したこともあるそうです!

こちらは1時間ごとの利用枠となっており、事前予約か当日予約が必要です。
外履きでは入れないので、上履きを持参するか裸足での利用となります。

学習室

電源付きカウンター席とブース席があり、静かに集中できる空間です。

テスト前の勉強や受験勉強に使いたい時はもちろん、読書、細かい作業などに集中したい時にも最適です。

コミュニティースペース

自由にレイアウトを変えられる机や椅子を使って、グループで話し合いをしたり、一緒に何かを作ったりできるスペースです。貸し出し用のパソコンも用意されており、調べものや資料作成などにも利用できます。

学校に行けない日、ひとりで来てもここに居場所がある

学校に行きづらさを感じている子が利用することもあるため、青少年プラザは毎日、午前9時30分から開館しています。(※毎月第3月曜日はお休み)

「学校をお休みしてしまった日でも、行くところがあると子どもたちが気持ち的に不安にならずに済む」
まだ利用者が少ない午前中から開けているのは、そこが狙いなのだそうです。

青少年プラザのスタッフは、子どもたちとの距離感をとても大切にされています。
一人ひとりのペースを尊重しながら、自分から話しかけてくれるのを待つのだそうです。

せかさず、詮索せず、必要な時にはそっと寄り添う。そんなふうに過ごしているうちに、数日後や1か月後、自然と子どもたちの方から話しかけてきてくれるようになるのだとか。
「悩みを話しているうちに、だんだんと頭の中が整理できてきて、『じゃあ明日も頑張ってみるか!』という感じで帰っていく子を見るとうれしいですね。」と、青少年プラザの所長さんが話してくださいました。
学校の先生とも親とも違う「安心して話ができる大人」がいることも、この場所が子どもたちにとって居心地の良い場所であり続ける理由のひとつなのかもしれません。

個展から写真コンテストへ。みんなの「やってみたい」が連鎖する場所

青少年プラザでは、子どもたちが主体となって、さまざまな活動やイベントがおこなわれています。最近の取り組みの中で印象に残っているエピソードを伺ってみました。

普段のプラザ内の様子やイベント情報などは、青少年プラザのInstagramにて発信されています↓↓

【引用:松戸市青少年プラザInstagram】

以下、青少年プラザの所長さんから伺ったお話の内容:

ある日、黒板に絵を描くのが好きだった高校生が、イベントのポスターづくりを担当しました。それをきっかけに、「たくさん描き貯めた絵があるので、個展をやってみたいんだ」とスタッフに打ち明けました。

その話を聞いたスタッフは、「じゃあ、ここでやってみる?」とすぐに動き、市役所の美術館関係の課から展示用パネルを借りてきました。高校生はさっそく自分の絵を持ってきて飾り、プラザ内で約1週間にわたる個展を実現しました。

また後日、個展の様子を見ていたほかの子から今度は「写真展をやってみたい!」という声があがりました。そして、その想いはさらに「みんなの写真コンテストを開こう!」という企画へと発展。数か月後には写真コンテストを開催し、みんなで投票をおこない、グランプリも選出しました。

「こういうことが実現できたり、形にできたりするのを繰り返す中で、『じゃあ僕も意見を出してみよう』という子がどんどん増えて、リクエストカードが壁いっぱいになってしまいました!」
そう話してくださる所長さんの表情からは、子どもたちのチャレンジを一緒に楽しみながら応援している様子が伝わってきました。
壁いっぱいに貼られたリクエストカードには、一枚一枚にスタッフからの返事が添えられています。
子どもたちの「やってみたい」を受け止め、一緒に形にしていく。その積み重ねが、また次の「やってみたい」を生み出しているようでした。

年に一度、フェスが開催されている!

青少年プラザでは、年に一度、子どもたちが主体となって企画・運営する「青春フェス」が開催されています。

【引用:青少年プラザInstagram|青春フェス当日の様子】

ダンスやバンド、ボイスパーカッション、殺陣(たて)、映像作品の上映など、発表の内容はさまざま。普段の活動やティーンズカフェでの交流の中から生まれたアイデアをもとに、準備を進めていくそうです。

ティーンズカフェとは、毎週火曜日の17時から開かれる人気の定期イベントで、中学生以上が参加できます。プラザで用意される飲み物をいただきながら、学生とスタッフでおしゃべりしながら楽しい時間を過ごせるのだそう。

【引用:青少年プラザInstagram|2026年7月の開館日カレンダー】

青春フェスは以前まで青少年プラザの館内で開催していましたが、「家族も見に来られる場所でやりたい」という子どもたちの声をきっかけに、現在は市民劇場のホールで開催されるようになりました。

参加者は、当日ステージに立つための練習に励むだけではありません。子どもたち自身が「実行委員」として、キャッチコピーを決めたり、ポスターを制作したり、企画を立てたり、当日の司会も担当します。

それぞれの得意分野を活かしながら、準備から当日までのフェスづくりに関わっています。

「こんな場所が欲しい」の声から生まれた、中高生の居場所

子どもの居場所というと、未就園児には児童館、小学生には学童などがあります。一方で、中高生が放課後や休日に安心して過ごせる場所は、全国的にも不足していると言われています。

松戸市では、子どもたちが市長へ意見を届ける「子どもモニター制度」が長年続いています。青少年プラザの建設にあたっても、多くの子どもたちの声が取り入れられました。

「音漏れを気にせず楽器を練習できる場所」「ダンスが踊れる広いスペース」「静かに集中して勉強できる場所」「雨の日でも体を動かして遊べる場所」

子どもたちによる「こんな場所が欲しい」の声をもとに、 音楽スタジオや多目的室、学習室などを備えた現在の青少年プラザが完成しました。子どもたち自身の思いが反映された施設だからこそ、毎日約140人もの中高生が足を運ぶ人気の場所になっているのでしょう。

「一人で行っても大丈夫かな?」「初めてだと緊張するかも……」そんな不安を感じる子もいるかもしれません。
ですが、青少年プラザの利用者は、友達と一緒に過ごすだけでなく、一人で読書をしたり、何もせずにのんびり過ごしたり、波長の合うスタッフと話をしたりと、それぞれが自分に合った過ごし方を見つけています。
混雑時や特定のお部屋の利用以外、予約は必要ありません。気が向いた時にふらっと立ち寄れることも、この場所の魅力のひとつです。

「今日は誰かに話を聞いてほしい」
「場所を変えて集中して勉強したい」
「邪魔されずにひとりでゆっくり過ごしたい」
そんな日に、ここがあなたにとって心地よい居場所になるかもしれません。

学校でもなく、家でもない、自分のペースで過ごせるもうひとつの居場所。
どんな雰囲気なのかな?と気になった人は、ぜひ一度のぞいてみてくださいね。

松戸市青少年プラザ
住所:千葉県松戸市東松戸二丁目14番地の1
アクセス:JR武蔵野線・北総鉄道北総線 「東松戸駅」から徒歩約4分
TEL: 047-703-0620
営業時間:9:30-20:30 ※小学生は17:00(11月~1月は16:30)まで
定休日:毎月第3月曜日(祝日の場合はよく平日)、12月29日~1月3日
駐車場:あり(22台)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。

KOWAHOMESは興和流通商事が運営しています。