流山駅から徒歩約3分!土蔵のなかで味わうデリランチ「Cafe&Bal蔵ごころ」

流鉄流山線流山駅から流山本町方面に徒歩約5分。
笹屋商店の角を曲がると、そこにあるお店が「Cafe&Bal蔵ごころ」です。

築125年の国登録有形文化財である「笹屋土蔵」を使うカフェ&バルで、昼は旬の地元野菜や自家製ハーブを使ったカフェ、夜は鹿児島料理や地元のお酒も楽しむことができるバルとなっています。

笹屋土蔵とCafe&Bal蔵ごころについて

まずは、建物について説明していきます。

Cafe&Bal蔵ごころは、万延元年(1860年)に初代田上岩吉が日本橋「越後屋」(後の三越)の仕立屋の暖簾分けとして創業した「笹屋」の土蔵をリノベーションしたお店です。

笹屋土蔵は、土蔵造二階建、桁行6.4m、梁間4.5mの東西棟で切妻造り、桟瓦葺き、西妻に両開、土戸の戸口が設けられています。また、外壁は漆喰塗りとなっており、鉢巻と腰を黒漆喰塗りにしているのも特徴です。

眩しいほどの白色の美しさと、黒色が引き立てる趣のある重厚感にも納得ですね。

土蔵は、明治三十一年(1898年)に取引のあった「三河屋」呉服店の蔵を移築したと言われています。

さらに、移築時に梁を二重にする等の補強が施されたとも言われており、地棟墨書には「上棟 明治三拾壱年 四月廿二日」と記されていました。

これらの歴史ある土蔵の雰囲気を残したまま、お客様が過ごしやすい空間を作るため、階段の傾斜をなだらかに修正し、戸口と窓を開ける改修工事を行うなどして、現在の姿となりました。

特に工事の際、柱を残すことにこだわった為、店内は土蔵の雰囲気を感じられるどこか落ち着く内装になっています。

お好みのデリで彩るデリセレクトランチ

今回はランチの時間帯にお邪魔したので、カフェでデリセレクトランチを注文することができました。

デリセレクトランチの選べるデリは以下の7種類+本日のお味噌汁でした。

  1. かぼちゃとこぼれ梅のクリームチーズ
  2. 流山産のカブと柿と生ハムのマリネ
  3. タラのハーブバターソテー~きの子のあんかけ~
  4. 自家製大葉のジェノベーゼと塩こんぶのチキンソテー
  5. 流山産の大根と国産牛の煮物
  6. 白菜と鶏ささみの豆乳クリーム煮
  7. 里芋と流山産の椎茸の豚ひき肉さっぱり煮

皆さんはどのデリを選びますか?

私は、①と③と⑦を選びました。

①かぼちゃとこぼれ梅のクリームチーズ

メニューにもあります「こぼれ梅」とはみりんの搾り粕のことです。白くて小さな粒が梅の花の形に似ていることから、古くから「こぼれ梅」と呼ばれているそうです。

こぼれ梅にはほのかな甘みがあるため、お菓子としてそのまま食べたり、甘酒にたり、粕漬けなどの料理の材料にしたりと様々な使い方があります。

そんなこぼれ梅ですが……
実は、昔ながらの製法を守っている蔵元でしか手に入れることができない物なのです。
通常の製法では、もち米を糖化させて作るみりんに、糖分などの添加物が副原料として加えられているため、搾る素材が少なく、こぼれ梅はほとんど発生しません。

そのため、このメニューもみりんの町である流山ならではの料理なのです。

一口食べてみると、こぼれ梅とクリームチーズとかぼちゃが濃厚に絡み合い、甘味だけでなく、豊かな風味も感じます。

また、ナッツとスパイスが利いていて、食感と香りも楽しめる一品になっています。

③タラのハーブバターソテー~きの子のあんかけ~

旬であるタラをハーブとバターでソテーしているため、非常に薫り高く食欲をそそりますね。

一口食べてみると、箸でほぐれてしまうほどのタラの柔らかさで、ハーブの香りが感じられます。また、舞茸やしめじ、えのきの旨味を凝縮したあんかけをかけることで、より旨味を感じるやさしい味わいになりました。

⑦里芋と流山産の椎茸の豚ひき肉さっぱり煮

ほくほくの里芋には、椎茸や出汁の旨味が濃縮されており、食べ進めるほどに旨味を感じました。また、椎茸と豚ひき肉は里芋特有のとろみが絡んで相性抜群で、ごはんが進む一品でした。

さらに、この3品のデリに加えて、雑穀米とサラダが付いたセットになっています。

数種類の雑穀をブレンドしたご飯は、栄養価が高いだけでなく、食感や風味も楽しめました。

サラダには、葉物野菜からきゅうり、豆、トマトなどがあり、さわやかな甘みを感じるドレッシングで素材の味を楽しむことができました。

白みりんフルーツティーでゆったり

ワンプレートで盛りだくさんのセットでお腹が満たされたところで、デリセレクトランチト一緒に注文すると100円引きになるノンアルコールドリンクも注文してみました。

さまざまなメニューがありましたが……その中で私が選んだのは「白みりんフルーツティー」です。

温めた果実に、花と果実の香りを重ねたフルーツティーで、フランスで親しまれる“ティザンヌ”のように、やさしい香りがふんわりと広がるのが特徴の一品。

ハーブは、ハイビスカス・ローズヒップ・エリカ・ローズを使っています。さらにフルーツには、長野県高山村産のリンゴ・バナナ・ベリーの3種を使っており、ハーブとの相性も抜群です。

また、別添えの白い瓶にはみりんシロップが入っており、果実の自然な甘さとハーブの香りに加えて、白みりんの上品な甘みも楽しむことができます。

砂時計も全て落ちたところで、さっそくティーカップに注いでみました。

ふんわりとハーブの香りが漂い、ローズヒップティーのようなピンク色をしています。

香りを楽しみながら一杯いただくと、ハーブの風味と共にフルーツの酸味と甘みを感じました。

白みりんシロップを入れなくても十分な気もしましたが、試しにスプーン約一杯分を入れて飲んでみることにしました。

みりんシロップは、通常の白みりんよりもやや茶色に近い色をしていて、蜂蜜やメープルシロップと比べるとサラサラしていました。

よくかき混ぜて飲んでみると、みりんの上品な甘みが加わることで、フルーツの甘味が引き立ち、素材の味をより感じされるようになった気がします。

フルーツティーを楽しんだ後は、ポットに残ったフルーツに白みりんシロップをかけていただくことができるそうです。

こちらも実際にいただいてみると、フルーツティーで感じられた様々な旨味の正体が分かったような気がしました。

ベリーの酸味、バナナの甘味、リンゴの爽やかな甘みを白みりんシロップをかけて味わい、まるでデザートのようでした。

今回は2階のお席にご案内いただきましたが、1階にはカウンター席とテーブル席があり、お庭の景色を楽しみながらお食事をいただくこともできます。

また、ハーブティーや鹿児島産の醤油、地元の商品なども販売していました。

土蔵の雰囲気を楽しみながら、カフェとしてもバルとしても楽しめる「Cafe&Bal蔵ごころ」に、みなさまもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

Cafe&Bal蔵ごころ
住所:千葉県流山市流山1-155-1
アクセス:流鉄流山線「流山駅」から徒歩約3分
TEL:04-7197-3116
営業時間:ランチ11:00 – 15:00 (L.O 14:30)
定休日 月・木
ディナー営業時間 17:30 – 22:30 (L.O 22:00)
定休日 日・月
木曜不定休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。

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