2024年、世間では正月休みが終わったかと思えば、すぐに3連休を迎えたある日。
まだまだ正月休みの余韻が抜けない、去年末から引き続き休みモード全開の夫がやけに目をキラキラさせて、私に声をかけてきました。
「博物館、行かない?」
え、どこの?と聞くと、流山市立博物館なるものが、我が家から車で行ける距離にあるとのこと。
「駐車場も有りで、入館は無料なんだよ。ほら、娘ちゃん(0才)も家で退屈しているようだし、ね?」
0才児の娘と一緒に行けるスポット探しがブームな我が家。では行ってみましょうかと、娘をチャイルドシートに座らせて、夫の運転で流山市立博物館へ行ってきました。
歴史を感じる立派な建物
流山市役所前の道路を曲がり、車1台分が通れる小道をぐいぐい進むと、それらしき建物の裏手に到着しました。
「利用者駐車場」と掲示板に書かれており、「←流山市立博物館」と案内もあるので、駐車場を使わせてもらいました。車は約5台のスペースがあり、横一列に前向き駐車で止めるようです。
駐車場から正面入口へ回ると立派な建物であることがよくわかりました。
入口をくぐると、左手が流山市立図書館になっており、小学生や中学生が数多く利用していました。
最古の暮らしから現代までをギュギュっと紹介
我々が目指すべき博物館は、入口右手の階段を上った2階であると新選組のキャラクターがしっかり案内してくれています。無料の文字がうれしいですね。
展示スペース入口には、近隣の小学生たちが自分たちで調べた流山の歴史をパワーポイントらしきソフトでまとめた冊子が数冊展示されています。結構なページ数を作成されていて、感心してしまいました。
外観からは想像できませんでしたが、館内はとても広々としており、ところどころ途中にソファもあり、ゆっくりと拝見することができました。展示スペースは、石器時代の発掘物(土器や貝塚の貝殻など)から始まり、各時代の流山市の様子が詳しく紹介されています。
その中でも特に力を入れて紹介されていると感じたのが、白みりんの歴史です。
白みりんの街、流山
江戸川が整備され、水運による物流が盛んになった現在の流山市。
江戸時代の後半からは、みりんの製造が勢いを増し、水運を通じて全国へ流山のみりんが運ばれていたそうです。みりんに関する資料や器具が数多く展示されていることからも、当時の流山みりん産業の勢いの強さがよくわかりました。
その他にも、数多くの展示物が、江戸時代、第二次大戦中、現代と、時代変遷ごとに丁寧に展示されているので、じっくりと静かに鑑賞することができました。
子どもが楽しめる工夫満載!
博物館内には、子どもたちが楽しめるアイテムがいろいろとおかれていました。子ども用のガイドブックや、昔の流山地域の地図のパズルなど。
定期的に博物館こども教室なども行われているようで、娘がもう少し大きくなったら一緒に参加出来たらなと思いました。直近開催の教室は、和綴じノート作りとのことで、大人でも興味深い内容の体験です!
展示ルームの途中に、アクリルケースに覆われたビリケン様がいました。なんでも、柏市、流山市、野田市を流れる利根川と江戸川をつなぐ利根運河を整備した人物が、ビリケン像を作成したそうです。
その初代ビリケンが博物館で展示されており、足を撫でることができますので、私も娘ちゃんもやさしく触れさせていただきました。
子どもとも楽しく流山の歴史に触れられる流山市立博物館。
家族と歴史に触れたくなった際は、みなさんも訪問してみてはいかがでしょうか。
とても静かですから、ゆっくりまわれておすすめですよ。
流山市立博物館
住所:千葉県流山市加一丁目1225-6
交通:流鉄流山線「流山駅」下車徒歩約7分
連絡先:04-7159-3434
営業時間:午前9時30分~午後5時
休館日:月曜日(祝日の場合は直後の平日)
館内整理日(土曜日・日曜日を除く月の末日)
年末年始(12月28日から1月4日まで)
このほか臨時休館は博物館へお問い合わせください。