流山の一軒家アトリエでひなまつりを満喫!「杜のアトリエ黎明」

以前、流山市にある一茶双樹記念館を訪問した際、その斜め向かいにある、緑豊かなお庭が目を引くオシャレな邸宅が気になっていました。

道路に面した門前には、「CAFE」の文字や「本日の催し」などの案内が置かれており、いったいどんな施設なんだろう、一度訪問してみたいなと思っていました。

先日、一茶双樹記念館でのお茶の会に参加した際、そのオシャレな邸宅「杜のアトリエ黎明」で催されるひなまつりの展示案内のチラシを見て、赤ん坊の娘とぜひ行ってみたいと思い、ひな祭り前日の土曜日に訪問してきました。

芸術家夫婦の元住宅がアトリエに

杜のアトリエ黎明は、洋画家の故笹岡了一氏と、その妻で画家と歌人でもあった故秋元松子氏、このおふたりが創作活動や後進の指導を行っていた場所でした。

夫妻が亡くなったあと、その遺族から、社会教育に役立てて欲しいと流山市が寄贈を受けたそうです。

流山市では、おふたりの業績とご遺族の意思を残すために整備を行い、 このアトリエからさまざまな創作活動や芸術文化活動が展開されることを目的とした「杜のアトリエ黎明」としてオープンしたそうです。

今回も夫の運転する車でアトリエに向かいました。駐車場は一茶双樹記念館と共有の場所を使用することができます。

入口の門をくぐると、きれいに手入れされたお庭が広がっていました。

お庭を眺めながら進むとその先に解放されている玄関があり、そちらが入口でした。玄関で靴を脱ぎ、引き戸を開けるとそこが展示会場となっていました。

<h2>ひな人形の段飾りとつるし飾りとちくちくの会<h2>

入ってまず、ひな人形の段飾りとともに、たくさんのつるされた手縫い飾りの数々が会場いっぱい置かれている様が目に入りました。

これは「つるし雛」と呼ばれるもので、雛段の両脇に飾ることを目的に、古くは江戸時代から行われていたそうです。

その家に生まれた女の子の幸せを願いながら手縫いで作られ、桃(長寿)、猿っ子(魔除け)、三角(薬袋香袋)を基本にした飾りは約50種類もあるそうで、それぞれに云われがあるとのことでした。

鑑賞後はお茶タイム

つるし雛の数の多さに目を奪われていたわが夫婦。

抱っこ紐の中にいる赤ん坊の娘にもよく見えるようにいろいろと体勢を変えていると、「あらー、かわいい赤ちゃんじゃない。お父さんに目元がそっくり!」と会場にいた高齢の女性が声をかけてくれました。

声をかけてくれたこの女性、今回のつるし雛を作成した、「ちくちくの会」の代表の方でした。

お話をうかがっていると、毎年この季節に展示をされているそうで、ひとつのつるし雛の制作はほぼ半年ほどかかるとのことでした。つるし雛は型がキットにもなっており、経験に左右されずみなさんが分担して作成できるようにされているそうです。

つるし雛以外にも、ちりめんのお人形の展示があり、個人的にはこちらのねずみの嫁入りがなんだかかわいらしくて気に入ってしまいました。

次回は5月の節句の展示を計画しているそうなので、ひなまつりとの違いを見に訪れたいなと思いました。

会場内や外のテラスでは喫茶も楽しむことができます。私はホットオレンジルイボスティーを、夫はホットコーヒーを注文。飲み物を注文するとオーガニッククッキーも付いてきました。ひな飾りに囲まれた中でのブレイクタイムも貴重な体験となりました。

一茶双樹記念館でのひなまつり展示

一茶双樹記念館でもひな祭りの展示をしているとのことでしたので、帰りに少し寄ってみることにしました。こちらにはまた違った雰囲気のつるし雛飾りが飾られており、和室でゆったりと鑑賞することができました。

娘が生まれて、季節ごとのイベントを楽しむ機会が増えたように感じる今日このごろ。また季節ごとに訪れて、さまざまな展示やお庭の様子を楽しみたいなと思いました。

まずは暖かい季節になったら、杜のアトリエ黎明のお庭での喫茶タイムを満喫しに来ようと思います!

杜のアトリエ黎明
住所:千葉県流山市流山6-562-2
交通:流鉄流山線「平和台」駅より徒歩約8分
   JR武蔵野線、つくばエクスプレス「南流山」駅より徒歩約25分
連絡先:04-7150-5750(一茶双樹記念館事務所)
開館時間:9:00-17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
駐車場:有

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。

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